サービスエンジニア 熊谷さん

後輩社員の成長、育成、技術継承に尽力したい。同じ志をもつリーダーを育てる!

サービスエンジニア部門 本部長 熊谷 剛 (入社10年以上)

——まず初めに、採用とは会社にとってどのようなものだとお考えですか?

採用は、売上をあげるとかそういう類のものではなく、会社も人も成長するために必要なものだと考えています。
前回、初めて女性エンジニアを採用して、あらためて強く感じました。この業界は女性が本当に少ないんです。本社には女性が多くいますが、それすらも建設業界では珍しいことです。
実際に女性エンジニアが入ってくることになって、初めて現場が女性の受け入れに全く対応できていないことに気がつきました。トイレがない、更衣室がないなど、受け入れ態勢が全くできていないことにさえ、今まで誰も気がついていなかったのです。
今思うと、採用担当に言われたことをやればいいという、受け身の考えが少なからずあったのかもしれません。協力したくないのではなく、そもそも何が必要かが全く理解できていませんでした。社内の問題はすぐに解決しましたが、現場ではまだ解決できていない課題もあり、改善に努めています。
このように、採用を通して気付けることは多くあり、それが会社や人を成長させると考えています。

——現在の仕事内容を教えてください

サービスエンジニア部門の本部長として、部門全体の責任者をしています。
もともとサービスは支店ごとの運営でしたが、情報共有は支店間でも必要だと考え、部門制をスタートさせました。
課題を支店ごとではなく、サービス部門全体で解決し共有したかったのです。
会社が成長する次のステップとして、課題解決の先に将来があるのではなく、将来を見据えて課題を解決する必要があると考えました。

——壊れたものを直すのではなく、壊れないものを提供する!とは?

昔は問題が起こってからの対処が中心でした。今は壊れてからオイル交換をするのではなく、定期的なオイル交換を促して壊れないようにする。「現場をとめない!」この考え方を持った組織づくりをしていきたい。
目の前の問題を解決するだけでなく、問題が起きないためのサービス提案が求められています。

わかってはいても、忙しい日々です。今までに、目の前にお客様を待たせているのに、将来のことをしている場合ではないだろうと言われたこともありました。ですが今は、お客様のことを待たせてしまうけれど、エンジニアを育て増やすことで、5年後10年後はお客様を待たせないようにしよう、と将来像を定めて舵をきっています。

——最近話し合う場が増えていますが、会社に変化はありましたか?

はい、話し合う場が増えて、現場の意見が上がってくるようになり、会社が変わってきたと強く感じています。
もともとは、支店内は非常に仲がいいですが、外に出てしまうと切磋琢磨という言葉が合っているのか不安になるぐらい、拠点単位でライバル意識がありました。
それが対話を増やすことで、みんなを理解する場が増え、それぞれの考え方を理解しやすくなりました。

——仲間意識が強まってきましたか?

そうですね、最近「仲間」という言葉を会社内でよく聞きます。仲間なのだから、助け合おうという意識です。部門内はとくにその考えが強く、すでに支店の垣根を越えていますね。
少し前に、忙しい白河支店に他支店から異動で人が来たのですが、「白河が忙しいから行ってこいよ」ではなく「白河が忙しそうだから行くことにしました」と手を挙げてくれたと聞き、とても嬉しくなりました。

——対話はどれくらい?どのようなことを話していますか?

エンジニアは職人肌の人が多く、対話をあまりしない人が多いかもしれません。
ですが、ここ数年でエンジニアの方から「対話をしたいです。」という声があがることもあり、進歩だと感じています。
たとえばサービスの月1回の対話では、事前にみんなで話し合う内容を決めています。
「技術の習得について」「作業時の認識のすり合わせについて」など。司会も経験を積むため、持ち回りにしています。

熊谷 剛 サービスエンジニア部門 本部長

——ご自身も変わったと思いますか?

はい、かなり変わったと思います。
白河の支店長時代は、ゴリゴリのトップダウンで「しのごの言わずにやれ」という感じでした。白河は軍隊だと言われていましたね。以前は怖くて話しかけられなかったと言われたこともあります。

時代もありますが、それはある意味ではわかりやすかった。結果も出やすいし、問題も起きづらい。
ただ、自分の能力以上のものはできない。自分よりいいものを持っている人は発揮しにくい環境です。抑圧された環境では、主体性や仲間意識は育ちにくいです。
会社も人も成長する中で、自分も少しずつ変わっていきましたね。今でも見た目は怖いと言われますが(笑)

——個から全体思考へ考えが変わったのは?

新人の頃は目先のことしか考えられませんでした。そこから先輩になると部下のことを考えるようになり、支店長になると支店のことを考えるようになり・・・考えが広がっていきました。
その流れの中で自然に、自分自身の欲求や目標必達志向から全体思考で物事を考えるようになりました。人と対話をすることで、思考の枠が広がると感じています。

——これからのキャリアについての考えを教えてください。

福島建機は、年々自主性のある会社にはなってきたと思う。次は、これから何がやりたいのか、そのためには何をすべきかを現場が主体的に考えられるようになりたい。これからのキャリア、一つの区切りが60歳と考えると、あと10年です。
レベルの高いものを後輩に継承するには、自分のレベルももう一段階上げる必要がある。
そして「自分たちはこうする!」と人を引っ張っていく力強いリーダーであるとともに、同じ志をもつ後輩リーダーを育てることが私に課せられた責務だと考えています。

——最後に、これから入ってくる方へメッセージをお願いします!

福島建機は社員間の交流が多い環境です。自主的に行動できる社員が多く、職場に活気があります。
仕事をするうえで、充実感や達成感をもつことはとても大切なことです。自分の会社が好きだ、仕事が好きだと思える環境で働きたい方、ぜひお待ちしています。
経験が少なくても、やる気があれば大丈夫です!みんなで福島を盛り上げていきたいですね!

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